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銚子旅行の調子はどうかい?【2022夏休み企画#7 銚子→東京 下総編-4】

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前回、佐原に2時間いたので銚子到着が15時手前になってしまいました。予約してある特急は18時半。その間に、銚子電鉄や銚子の海や町並みを探検して帰ろうと言った算段で、ノープランです。

 

2022夏休み企画サイトマップ

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銚子電鉄初乗車

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現在、銚子電鉄の切符は近距離切符の他にJRのみどりの窓口でも買えるわけですが、それも近々廃止でマルスで出せなくなるそうですね。

 

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銚子電鉄は今「はたらく魔王さま!!」とコラボしているらしくて、私が面白いと思っている鉄道と二次元メディアのコラボを感じ取ることができます。

 

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これが銚子電鉄の車両。小さくて可愛い印象の車体です。はたらく魔王さまヘッドマークをつけています。

 


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車内は、手書きの路線案内や綿、チーバくんの飾り物やいろいろな広告など、親戚の家とか、地元愛が強そうなカフェみたいな雰囲気を感じられます。

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途中、このような森の中を通っていきます。こんな景色…スマートフォンに熱中しているようでは本当にもったいないですよね。

 

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笠上黒生駅。自動放送でも髪毛黒生駅という放送がありました。メソケアプラスという頭髪ケアの商品を作っている会社がネーミングライツを取得してやはりお金がないですから、スポンサー集めにも躍起なわけであります。

 

この笠上黒生駅タブレット交換があります。iPadでもミンティアの類でもありません。銚子電鉄は単線なので、一つの区間に二つ以上の列車が入ることを防止するためにタブレットという一つの区間につきタブレットという金属の輪っかを持った一つの列車が入ることができるようなシステムを採用しています。

 

現在はコンピュータによる自動閉塞方式やATC自動列車制御装置)にこうした機能は組み込まれているため、タブレットを使用した閉塞区間の管理というのは珍しく、東京近辺ではここぐらいとなっております。

 

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犬吠に到着。どこか西洋風の建築です。

 

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犬吠駅併設の売店ではぬれ煎餅などの銚子電鉄グッズを売っています。私はこの場では買いませんでしたが、後でNewDaysで買いましたね。ぬれ煎餅というより湿り煎餅といった感じの味がします。ぬれ煎餅の製造者を見ると銚子電気鉄道と書いてあります。まさにこれこそ、銚子電鉄の経営の危機を救った食品なのです。Wikipediaでは、銚子電鉄は食品業者として紹介されています。

 

画像は、元からいる鉄道むすめ外川つくしはたらく魔王さまの遊佐恵美のコラボレーションが見られた様子です。さまざまなメディアと積極的に容赦なくコラボしている銚子電鉄では、新旧の画風の変化を見られて面白いです。国鉄型ばっかりの岡山駅に最新鋭の南風アンパンマン号が入ってきて國鐵岡山の中で一際目立っているような感じで面白いですよね。

 


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実際は、ちょっと昔みを感じるテイストになってしまったのは銚電そのものの雰囲気と外川つくし(2007年のデザインだったが、かなり初期からいたので画風が古くなりつつある。もう少し現代的なデザインの公式絵もある)でして、本当にさまざまなメディアとコラボをして銚子電鉄の経営を支えています。こういうの見るの僕大好きなんですよね。自分の中で新しい扉が開けそうでいいですよね。結局今まで開けなかったわけですが。

 

現在犬吠や仲ノ町で見られたものだけでも、鉄道むすめはたらく魔王さま以外にも、アイドルマスターSideM、路娘MOTION(ろこもーしょん、初海あおい)、レヱル・ロマネスク(鉄道系ASMR蓄音レヱルを展開)、電車を止めるな、台湾国鉄、トキ鉄、YouTuberスーツ、カコ鉄(敬称略)といろいろなコンテンツとコラボしてエンターテイメントを生み出しています。

 

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他にもまずい棒、銚子電鉄の石や音の販売、YouTubeの激つらチャンネル、「絶対に諦めない」のスローガンなど赤字を惜しげもなくアピールして類稀なる経営努力に励んだ結果、その効果も相まって、なんと黒字になったそうです。まあ地方交通線の経営は赤字でもともとみたいな部分もありますが、これで借金が赤字もいくらか打ち消すことができますし、銀行からの融資も受けやすくなるのでコロナ禍での大奮闘は賞賛に値する凄いことだと思います。

 

犬吠の崖上探検

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さて、犬吠駅から少し歩いて、海の方に出てきました。犬吠は初日の出で有名なところで、地軸の傾きにより元日周辺は北海道根室市納沙布岬よりも早く日が昇るということで、全国各地からこの日の出を見に人が集まります。

 

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なんか東の海上を台風が通過して行ったかなんだかで結構荒れています。荒れている海はこれはこれで好きですね。犬吠沖の航海は昔は超大変だったので、その荒さが伺えます。岩に当たって何メートルも水しぶきを上げる姿は、東映のオープニング映像見たいです。

 

と思ったら、本当に東映の「荒磯に波」の映像は犬吠埼近辺の磯辺で撮影されたそうですね。思いがけず聖地巡礼してしまいました。

 

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犬吠埼灯台は銚子の著名なシンボルです。私たちは入館費用の兼ね合いで登りませんでした。

 

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1平方メートルたりとも領海は譲らせない旨の看板。やはり海洋立国ですから、そのあたり管理が大変なわけです。

 

仲ノ町の車両基地探検

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犬吠から銚子電鉄本社がある仲ノ町駅に戻ってきました。購入したのは硬券仲ノ町駅で回収されました。名物女性社員も見かけました。

 


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仲ノ町駅にもこのような形でさまざまなポスターがあります。

 

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こんな感じで150円を払うと車両基地の見学ができますが、私は車両の知識がないので解説は控えさせていただきます。私はどちらかと言うと鉄道の車両じゃなくて自動放送とか、人の流れとそれに伴う設備状況などとかに興味があります。きゃりーぱみゅぱみゅコラボ電車が留置してありましたね。

 

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入場券は外川つくしちゃんでした。2種類柄があるので、外川つくしの方でって言うのってちょっとだけ勇気要りますが、今までエアプでラブライブサンシャインと虹ヶ咲などの聖地巡礼をしたことがありますから関係ないですね。まさに彼女が濡れせんべいを美味しそうに食べているこの絵を見て濡れせんべい買ってこうかなと思ったわけです。やっぱり可愛い女の子には経済を動かす力があるものです。

 

大衆の飯とうまい醤油

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銚子は醤油の醸造で有名で、仲ノ町駅を降り立つと醤油工場特有のにおいを感じ取ることができます。工場見学も気になるところ。

 

さて、この仲ノ町から海鮮を探し求め歩いたわけですが、リサーチ不足か見つからず、足がくたくたになって、結局しおさい号の中でコンビニカレーを食べたわけでした。サラダがとても辛かったです。まあノープランクオリティですよね。

 

というかこんなまずかったら我孫子の唐揚げだけで十分でしたね。やはり電車の中で食う飯はいつもおいしいとは限らないんですね。

 

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そうそう、こんなものを買いました。仲ノ町で醤油を醸造している、少しくさい香ばしいいがすることからもわかる通り、銚子は醤油の醸造が有名です。まちの駅銚子セレクト市場や銚子駅NewDaysで販売されています。

 

私はもう涼しいからしばらく溶けないんじゃないかと思っていましたが、もう夏も1番暑い時期を過ぎて秋雨シーズンとはいえ気温は25度程度。溶けてしまわないよう、すぐに食べる必要があります。

 

醤油って結構人によってはクセが強いと感じるかもしれないですが、あの旨味がアイスクリームのなめらかさによって中和されていて、個人的にはとても食べやすい味になっていると感じました。

 

特急しおさい14号

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内房成田線鹿島線方面の特急は高速バスに駆逐されてしまいましたが、総武本線外房線はそんなことはありません。客が少ない割には割と頻繁に特急電車を走らせており、今もなおお客様に特急という選択肢を与え続けています。今回は、そのうちの一つの特急しおさいを乗り通してみようと思います。255系、房総ビューエクスプレス。1番線の9両まで止まれる長いホームに、特急停車駅の貫禄を感じます。

 

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やはりE217系E233系、E131系によって113・209の総武快速線や千葉ローカル各線に蔓延っていた國鐵千葉を置き換えた後も車両の扱いには幾許か車両の扱いは未だ國鐵精神を見ることができ、特急型では255系になるとその面影を強く残しています。ガムテの電車。

 

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普通、銚子から東京まで、指定席券売機で買うと、乗車券2310円、自由席では1360円、指定席では1890円となります。ところが、えきねっとを駆使すると安くなります。トクだ値40という、前日までの予約で4割引になるという商品になります。そのほかでも、成田エクスプレスでも35%引きをいつもやっていたりします。

 

このトクだ値40を買うと料金は乗1380+特1130=2510円。乗車券とほとんど変わらない値段で乗車できるんですね。恐ろしいです。

 

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しおさいの座席はいつもガラガラなので、2人で窓側を取って実質一列貸し切れるくらいの猶予があります。E257とは異なりふかふかで快適な座席。心地よくていいですね。やっぱり普通列車ロングシートで行くか特急クロスのふかふかシートで行くかでは心持ちが異なってきます。総武本線の奥の方なので結構揺れますが、慣れれば問題ないです。ちょっと地上でその揺れの感覚を思い出すかもしれませんが。

 

景色はほぼ見えませんでしたが、飯岡で先行の普通を抜かし、佐倉で成田駅から来た千葉行きの普通列車に接続し、市川で快速久里浜行きを抜かし、東京で先ほど抜かした快速の一本前の東京駅始発逗子行きに接続するということで、特急の名に恥じない快調な走りを見せてくれました。

 

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あっという間に東京到着。この後は、かしま号の需要調査(#5、下総編-2参照)をして帰路につきました。