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オタクじゃなくても聖地巡礼をしても構わないじゃないか

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昨今、二次元の世界と現実世界がリンクした映像フィクションメディア(アニメ・ゲームなど)が増えています。歴史をテーマにしたゲームもそうですし、ポケモンGOも例外じゃないです。実在する都市が具体的に出てくるというのは、「らき☆すた」を皮切りに、「君の名は」や「ラブライブ!」シリーズなどで増えています。

 

そこで、ファンの中には、これらの都市のアニメに出てくるところを観光する人もいます。これがいわゆる「聖地巡礼」です。今回は、聖地巡礼についての私の考えを論じます。

 

今や聖地巡礼はメジャーな旅行だ

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私は、聖地巡礼を旅行の1つとして捉えています。旅行にもいろいろ種類がありますが、オーソドックスな都市観光、温泉旅、史跡巡り旅などがありますが、私はその分類に聖地巡礼旅を含めて考えています。

 

旅行ビジネスは、人気に左右されます。例えば史跡観光にしろ、国内外から人気の高い姫路城や大阪城などでは、たくさんのスタッフが勤務し、宣伝もたくさんされて、繁忙期には入場規制をかけることもありますが、マイナーな山城などでは、看板が設置されてやっとみたいなところもあります。

 

この傾向は聖地巡礼旅というジャンルでも同様です。有名なところではポスターがたくさん張り出されて、まさに犬も歩けばラブライブに当たるといった具合ですが、人気のないところは誰からも取り上げられず、看板やパンフレットが設置されるのはまだいい方だという具合です。

 

しかし、聖地巡礼旅という枠組みで捉えれば、アニメツーリングに興味のある国民や外国人も増えているので、今後もこの旅のジャンルというのは衰えないものと思っています。

 

聖地巡礼からアニメのファンになることについて

一般的には、そのアニメのファンが、好きすぎて聖地巡礼をしてしまうというのが旅の動機ですが、私みたいに、なんかここはアニメの聖地らしいから、例えば沼津だと、そういえば沼津ってラブライブサンシャインの聖地だったよな〜って思い出して、予備知識を調べて行くというスタイルでした。

 

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流行に2年弱遅れるブロガーS氏(ちなみに絵は自分で書きました)

しかし、これはある程度アニメの予備知識がないとできないです。何も知らないままではこのようなことはできません。どこかに忘れ去られ、当分ラブライブについては寛容ではないままでしょう。

 

私はケチなためそこまで深ハマりしませんでしたが、ひょっとしたら推しに熱い愛情を注いで彼女らのためにお金を溶かし込んでいたかもしれません。

 

そうなれば、製作者の思うツボです。カスタマーは自分の好きになってしまったアニメやそのキャラクターを見て癒され、製作者は儲かるというウィンウィンの関係ができるのですから。

 

しかし、私はこれを悪いことだとは思っていません。好きになったものにお金を落として行くのは悪いことではないし、ましてや当然に起こりうることだと思っています。

 

また同時に、このように聖地巡礼旅をファンじゃない人がする行為はかなりの洗脳行為だと思っています。気づかぬうちにそのアニメに今まであった抵抗がなくなり、あわよくば大ファンに陥ってしまうかもしれません。

 

実際に、私も沼津に行く前は「ラブライブ?なんだそれ?面白くなさそう」なんてネガティブな考えを持っていたんですが、にもかかわらず、沼津へ行ったらラブライブは面白いと思うようになり、少なくともその良さはわかるようになりました。まあこれは実際に行った後も、特に「ラブライブ!サンシャイン!!」についていろいろ調べて、以前より詳しくなったというのもありますが。

 

しかし、これも好きになるきっかけとしては不思議ではありません。結局のところ、私は人間は好きになるきっかけはなんだっていいと思います。というか、好きになるきっかけは、聖地巡礼旅の他にいろいろ要因がありますし、聖地巡礼旅がそのアニメに(結果的に)貢献する動機になるのも不思議なことではないと思います。

 

まあ聖地巡礼旅もその地域を潤しているという意味では、貢献しているのですがね。

 

ファンじゃない人が聖地巡礼をする価値はあるか

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これについては私は、価値があると思います。

 

特に聖地巡礼旅については、ある程度の予備知識は必要ではありますけれど、複数人で行くのなら予備知識は必要ありませんし、最近は、考えようによっては、ファンじゃない人も楽しめるようになっていることが多いからです。

 

さらに、一般の人がここがあの聖地なんだと知って、それで好きになれば、それは素晴らしいことだと思います。

 

また、それ以外にも、私はアニメや映画などの聖地巡礼をすることで、その町の性格が掴めると考えているので、その点についてはかなり興味を持っています。

 

どういう風にその町が描かれているかは本編を見ないとわかりませんが、その町をだあイザイとした作品について見識があると、本物ではないものの、実際の町の雰囲気を直に感じることができ、その町にも作品にも興味を持つことができて、旅が楽しくなるものだと思っているのです。

 

あとは、それを楽と思うか苦と思うかです。

 

聖地巡礼のマナーについて

一方、聖地巡礼旅に限りませんが、公共のマナーが守れていない人たちもいるらしいですね。つい最近、ワイドショーで祇園の花街に中国人観光客などが座り込んだりして町の風紀を乱しているということですが、例えば三島ではJRの一番線のホームからHAPPY PARTY TRAINを撮影して安全確認に影響を及ぼしたり、街中にゴミを捨てていったりとかで、住民に迷惑をかけているということです。前者に関しては黄色い線まで下がれよと思うものですが。

 

しかし、萌えおこしで発展しているのは、ひとえに地元が受け入れて協力し、汚れた箇所に関しては清掃しているからです。やはり萌えおこしには地元住民や企業の協力が不可欠です

 

害悪オタという言葉がありましたが、自分のアイドル活動が熱いあまり他人の気分を害してしまうのはよろしくないと思います。無論、そうやって楽しみたい気持ちは否定しません。劇場のオタ芸とかもすごいと思います。だが、信心深いあまり(ここで「信心深い」という言葉が適切かは置いておいて)他人に迷惑をかけるのは、双方にとっていいことはないはずで、敬虔なライバーなら嬉しくないはずです。どの旅行スタイルにも言えることですが、旅行先に無礼なことはしないようにしたいものです。(ただし、次回の記事では例外が出てきます)

 

またJR東海については、萌えおこしをあまり推進していないのですが、2019年の静岡DC(デスティネーションキャンペーン、現在終了)の沼津駅のイメージキャラクターにAqoursを採用したのはよくやったなと思います。やはり2018年の不祥事があっても流れているAMBITIOUS JAPAN!!といい、価値のある・知名度のあるものには起用するんですね。

 

ラブライブは何も悪くありません。それの性格を理解して、マナーさえ守れば、後は自由なはずですから。

 

連載記事の紹介

この記事は、「令和記念北海道周遊旅」の経験をもとに考察して書いた番外編です。第1回に、全ての記事へのリンクがあります。ぜひお読みください。 

sangen03.hatenablog.com

 

オタクじゃないのに聖地巡礼をした例

このように論評できるのも、実際にファンじゃないのに聖地巡礼をやっているからです。

沼津市街編

sangen03.hatenablog.com

 

函館編 

sangen03.hatenablog.com