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京急がダルマさんをリストラしてホームドアを導入。ホームドアは京急に必要らしい

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私は、横浜駅をよく利用するのですが、その横浜駅にこんなものが付いていました。

 

ホームドアよ…ついに京急にも押し寄せてきたのか。

 

京急がホームドアを設置するというのは、意外でしたね。ホームドアがないところを高速で疾走する姿が京急の代名詞なので、少し残念ですが、乗客の安全確保のためには仕方ないのかなあと思います。

 

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また、1番線にはまだホームドアが設置されていません。こここそホームの間隔が狭いので取り付けるべきだと思いますが、どうでしょう。

 

そう言うわけで今日は、京急におけるホームドアの設置について考察していきます。

 

京急800形(ダルマさん)廃車

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Wikipediaより)

京急電車の「ダルマさん」をご存知でしょうか。正式名称は京浜急行電鉄800形電車ですが、1978年に営業運転を開始し、昭和、平成と、長い期間京急電鉄の運行に携わってきましたが、2019年6月16日をもって、運用を終了しました。リバイバル塗装がだるまに見えるということで、京急ファンからはこのような愛称で呼ばれていました。

 

その原因の一つは、老朽化と言うのもあげられるのですが、京急800形が4ドア車であるということも考えられます。現在、京急で走っている新1000形、600形、1500形は3ドア車、2100形は2ドア車ということで、ドアの開く位置が変化することはありません(2100形は中央のドアがないが)。よって800形を廃止すると、ドア位置が車両によって違うということがなくなり、ホームドアを設置することができるのです。

 

ホームドア設置

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京急800形の運行が終了した途端、それと入れ替わるように、京急蒲田駅、次いで横浜駅にホームドアが設置されました。今後も、京急川崎駅上大岡駅にホームドアを設置する予定があるそうです。

 

国土交通省は、2016年末に利用者の多い1日乗降者数が10万人以上の駅については、原則2020年度までにホームドアを設置するとの方針を公表しました。

 

京急で乗降車数10万人を誇る駅は、横浜、品川、上大岡、京急川崎の四駅です。京急蒲田駅は、10万人こそ超えないものの、快特停車駅・空港線分岐駅ということで、緩急接続や空港線乗り換えも含めたら10万人を超えるでしょう。

 

やはりそういった駅にホームドアが設置されるのは、視覚障害者の事故を疑問視する傾向があるなど、現在の状況を考えると当然のことと思われます。品川駅は地上に移設する時にホームドアを作るから設置しないのでしょうか。

 

実は京急もホームドア設置駅が全くないわけではなく、京急空港線羽田空港国際線ターミナル駅と国内線ターミナル駅には800形が廃車される前からすでにホームドアが、それぞれ2010年と2018年に設置されていましたので、京急もホームドア設置について消極的ではないらしいですね。

 

交通バリアフリー法とデメリット

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以前旅行で訪れた新函館北斗駅。盛岡〜新函館北斗など21世紀に新線開業した利用者の多い区間ではホームドアが必ず設置される


調べるまで気づかなかったのですが、2006年にバリアフリー新法*1と言う法律が施行されました。それ以前にも「交通バリアフリー*2」で規定はされていましたが、高齢者や身体障害者などの人々がバリアフリー化の基準などを定めた法律です。

 

この法律では、駅を新設・大改修をするときは、地域の支援のもと、可能な限りホームドアを設置して、基準に適合するように努めなければならないとしています。*3

 

確かに、ホームドアは視覚障害者などが事故に遭うのを未然に防ぐと言う効果があり、有用的です。

 

ただ、ホームドアは設置費用もかかりますし、ホームドアは一駅あたり10秒ほど遅れると言うニュース記事もあるように、デメリットもあるのです。

 

個人的には、その速さと勢いを衰えさせないためにも、京急のホームドア設置は、せめて快特停車駅までで留めておきたいところです。