Wisdom Station 三元乗換点

Wisdom Station SanGen Transfer Point

ニッサンパビリオンで体験した、刺激的な技術

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最近新高島には、新京急本社に付属する京急ミュージアム、(新)アンパンマンミュージアムなど、新しい施設がどんどん建っています。

 

先に挙げた二つはいつでも行けるので放置していましたが、この度期間限定の施設ができたと動画広告で知って、行くことにしました。タイトルからおわかり、「ニッサンパビリオン」という、ドーム型のような施設です(実際には手前側が半分吹き抜けです)。2020年8月1日から10月23日の限定開催です。なんと入場は無料。そして中での撮影も自由です。ありがてえ。

 

立地

この辺りは、かつて「マリノスタウン」やみなとみらいスポーツパークがあった辺りで(私はこれがあった頃の記憶はあまりないですが…)、今までみなとみらいの新高島周辺はあまり目立った建物がなかったのですが、最近再開発が進みつつあります。

 

入場、屋外エリア

感染症対策

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今の時代、新型コロナウイルスなどの感染症に国民は敏感になっています。悲しい時代になってしまいましたが、何か催し事が行われる際には、主催者には感染症対策の責任が問われるわけです。

 

日産パビリオンも例外でなく、入場する際には、手首で検温、アルコール消毒を行うこととなります。自動でアルコールが射出され、そのアルコールを乾かす用の扇風機で乾かします。いつもやっているアルコールの量よりはるかに多かったので、重宝しました。

 

また、LINEで感染症情報などを登録するよう勧められますが、断りました。

日産車の屋外展示

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会場内には、GT-RニッサンフォーミュラE、リーフなどが展示してあります。実際に充電しているところを展示していますね。ご乗車にはなれません。

 

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また、このようなカラフルな車も。同じく電気自動車のeNV200です。

 

さらにモビリティハブ(ドーム外)では、電気自動車でもって横浜の街を運転することもできるようです。ベイバイクも利用可能。

 

屋内

ただでさえ新型コロナウイルス等に敏感な時期で、多くの人が集まるわけではないのですが、私が訪れた日は、平日で、しかも台風が接近しようとしている日だったので、この日は人出が少なく、空いていて快適でした。

 

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そして、目の前にあるのが、とんでもないくらいでかいプロジェクター。何Kあるんだよって感じですよね。時折室内全体が赤くなりますが、それはこのプロジェクターに赤バックで日産のロゴマークが出るからです。

 

ARIYA推しの日産

www.youtube.com

最近テレビでキムタクのCM(ちなみに私は未だにキムタクの顔を覚えられません)で有名なARIYA。実はまだ発売されておらず、2021年発売予定です。

 

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それを誇示するかの如く、日産パビリオンでは新型電気自動車ARIYAを何台も置いてあります。リーフやeNV200の前の差込口が不評だったのか、ARIYAの充電の差込口が左前横になっています。

 

ロゴを改め、ゴーンとコロナで落ちた企業イメージを一新しようとする、日産のこのSUVにかけた気迫が伝わります。

 

また、予約すれば、ARIYAに試乗する(後部座席に座る)こともできるようです。

 

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このバーチャルディスプレイでは、人の動きを感知し、両手を使って体感しながらARIYAについての新技術の説明を受けられます。

 

えげつない角度で…


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なんだかえげつない角度で配置してあります。そのせいで下の書道が目に入りませんね。はい。

 

フェアレディZの新旧作

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私は車に詳しくないので解説はあまりできないのですが、昔からあったスポーツカーのブランド、フェアレディZの新旧両車が展示してありました。

 

THE THEATER

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映画館には今まで行ったことはない(苦手だった)のですが、上映時間20分で、特に変な展開もなさそうなので、行ってみました。

 

上映中は、タイムリープするシーンなどにおいて、座席が地震のように揺れ動いたり、眩しい光があったりします。個人的な話ですが、今まで映画館の雰囲気が苦手で耐えられなかったのが結構耐えられるようになったので、成長したかなと思います。

 

ラインナップはこの通り。

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ARIYA SHOWでは、本物の日産ARIYAが満を持してホール内に登場。ターンテーブルの上に駐車し、映像と実体が織りなす映像美を楽しみました。車はターンテーブルに乗せられているだけなのに、実際に走っているかのような映像を被せて、とても魅力的な映像になりました。

 

続いて、Formula E THE RIDEでは、電気自動車のレーシングカーに乗っている雰囲気を体験できます。

 

NAOMI BEATSでは、世界で最も影響力のある100人にも選ばれた、テニスの大坂なおみ選手(VR)と対戦できます。大坂選手には様々な名だたる会社のスポンサーがついていますが、日産もそのうちの一社だったんですね。映像の大坂選手と実体の人間が振るラケットの当たり判定等は大変じゃないかとも思いましたが、そこは技術のパワーで補っていくと。楽しかったです。ただし各回6人までで、予約が必要です。

 

THE LIFE

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THE LIFE。ここでは10分程度のアニメを観ました。

 

この部屋の中には角椅子が九つほど置いてあって、白を基調とした部屋となっています。家族でホームビデオを見るかのような雰囲気で鑑賞できると思います。

 

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自動運転の時代は確実に到来します。そんな社会で、その瞳は何を見る。

 

このアニメでは、自動運転により人とクルマが、クルマとクルマが相互に通じ合う社会の家族を描いたものです。実際に渋滞時に救急車や消防車以外の急ぎの車両が通れる機能が実現するかはわかりませんが、自動運転時代がどんなものか、イメージが深まりました。

 

これに関連して、自動運転社会の未来予測に関わる小説を収録した、日産未来文庫「答え合わせは、未来で。」という短編集をフリー配布していたそうですが、本日の配布分は終了してしまったということで、まあしょうがないです。

 

その他の展示

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他には、The cityという、「事故のない世界」の実現を支えるための技術を体験するブースがあります。「絶対にぶつからないレーザー」など、面白そうだったのですが、体験人数に制限があり、しばらく並ぶ必要があるので、僕は時間の都合上行きませんでした。

 

Nissan Chaya Cafe

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台風が近づいているのにも関わらず、この雨の中わざわざやってきたのは理由があります。それは、「EXPERIENCE FOR STUDENTS」の恩恵を受けるためです。

 

日産パビリオンでは、休日の混雑緩和のために、「EXPERIENCE FOR YOU」というプログラムを実施しており、これはその一環です。このプログラムは、高校生・専門学生・短大生・大学生が学生証を見せると、「野菜たっぷりのロコモコ」または「BLTサンド」セットが無料で食べることができるというお得すぎるサービスです。

 

なお、このイベントは期間限定(2020/09/17, 18, 23, 24, 25)で、現在は終了しています。

 

自動運転機能付き配膳ロボット

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店員に、「この座席ではロボットが配膳してくれるんですよ」と言われ、面白そうだなあと思ってそのサービスを受けてみました。

 

 

それで、本当に配膳されてきたわけですよ。このロボットはProPILOT Waiterと呼ばれるものです。日産の自動運転技術、ProPILOT2.0を応用しているそうです。ぶつからないように食事を提供する姿を見て、感動しました。取る時のお皿が重かったですけど。

 

横浜の中華街などでも、導入が始まったばかりで、日常生活ではまだまだなかなか目にする機会はないですが、これがメジャーになっていくと思うとワクワクしますよね。

 

逆にいうと、こういうふうにして人間の仕事が減らされていくわけですよ。その分雑用に振りまわされないことで本来の仕事に専念できるので期待する人もいれば、自分の仕事はAIや自動運転によって奪われるのではという恐怖を感じる人もいるかも知れませんね…

 

タダ飯のボリュームが高い!

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頼んだのがこちら。BLTサンドとポテトがついたセットです。このサンドは食べ方が分からなくて、下手で野蛮な食べ方になってしまいました。

 

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アイスティーwith紙ストロー。最近はコンビニでも紙ストローを扱うようになりました。時間が経つとしわくちゃになるから嫌いなど、いろいろな意見があると思いますが、私はいいと思います。ストローの吸い心地1つで味は変化しないですし。

 

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気付いたら外は夜。横浜、高島町の夜景を見ながら、このサンドを堪能しました。

 

チーズ、レタス、トマト、ハムが挟まれており、普通に美味しいです。なかなかボリュームがあり、結構お腹がいっぱいになります。やはり元の価格の1280円にふさわしい一品でした。

 

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伝票を見ると、0円の文字が。本来は1280円するものを、お会計なしで、店員に伝票を回収されて店を去りました。なんだか不思議な感じです。一応伝票は発行するんですね。

 

いや、ゴーンショックにコロナショックで日産の経営もなかなか苦しいと思いますが、私めにこのようなサービスをしていただき本当にありがとうございます、という感じですね。気持ちだけでも定額納めたい。

 

その他

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また、水耕栽培、電気自動車の蓄電設備、太陽光発電など、エコを思わせるものが多数配置しておりました。インタラクティブテーブルの案内もありましたが、多分やってませんでしたね。

 

挫けない日産


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帰る前にトイレに行こうとしたら、トイレの入り口の壁にこんなものが。

 

#drawdrawdrawというキャンペーンにおいて、緊急事態宣言下で自宅待機となったデザイナーたちが描いた塗り絵を展示していました。一感染症ごときでつぶれてたまるかといった気概ですね。ほんっと、最後まで楽しませてくれる。

 

感想

2015年から「やっちゃえ、日産」を合言葉に自社の技術革新を喧伝してきましたが、社長スキャンダルと疫病に煽られながらも、何とか開催され、日産は進化を続けているはずです。(基本的に)無料で体験できました。これは会社の威信をかけた出血大サービスだと思います。こんなにありがたいことはないです。見て聞いて味わって、五感を使ってその新技術を体感できました。

 

まだ1ヶ月弱営業しているので、是非足を運んで欲しいです。もしくは、横浜近辺、首都圏から離れたところにお住まいの方も、私と同じようなブログやYouTubeの動画等あるはずですから、それでぜひ知っていただきたいです。

 

ここに展示されるものは当然見世物ですから、実用化されるまでには、ある程度何らかの改良や修正が加えられるものとは思いますが、こんな技術が現実世界に現れるのはもうすぐです。私も、こういった技術の発展に寄与できるようになりたいです。