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西の在来線グリーンもどき 新快速Aシートに乗る【平成最後の18切符 #13 高槻→姫路】

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#10で、2019年3月のダイヤ改正で開業した梅小路京都西駅を取り上げましたが、このダイヤ改正で鉄道マニアが最も注目しているのはおそらくこれだと思います。今回は高槻から姫路までAシートに乗ってみようかと思います。

 

Aシートについて

Aシートとは、2019年3月から登場した有料座席です。姫路〜野洲間を走る運用に一日2往復就き、区間にかかわらず追加料金500円で利用可能です。乗車券は別で、青春18きっぷでも利用できるのです。

 

Aシートはグリーン車ではありません。普通車を改造してシートをよくしただけです。

 

座席は自由で、乗車整理券を移った席のポケットに差し込めば席移動もできます。その辺りはJR東日本グリーン車よりも柔軟ですね。

 

座ったら車内で係員に料金を支払います。窓口や券売機、インターネットでは発売していません。満席の時は立って移動します。座らなければ料金を支払う必要はありません。

 

 

乗車整理券

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乗車整理券はこんな感じ。

 

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このように差し込んでおきましょう。(先頭はここにポケットがありますが、それ以外はホームライナー静岡の記事で書いたように、前の人の座席にポケットがついてそこに整理券を入れます)

 

Aシートの座席設備

 

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Aシートには、全座席にリクライニング、テーブル、コンセント完備です。

 

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また、無料Wi-fiサービスも利用できます。私のPCは無料Wi-fiは使えない仕様なので、残念ながら使い心地はレポートできません。

 

沿線概況(平成最後の18きっぷ旅)

高槻駅

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高槻駅に着きました。高槻はさすが新快速が停車するだけあって、かなり栄えています。

 

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高槻駅ではバー式のホームドアが設置されています。これが、我々に少し迷惑をかけることになろうとは…

 

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Aシートの9号車は、3ドア車を2ドア車に魔改造していますので、高槻駅のホームドアではこのようにドアがないのに開くという奇妙な光景を見ることができます。

 

この時、ドアがうまく開かなかったんですよ。写真でも一個奥のドアが開いていないことがなんとなく分かりますよね。ドアがうまくいかなかったので、係員がやってきて、手動でドアを開けて、いわゆるデバッグモードで開けていたので、かなり発車まで時間がかかりました。下ろすのにも時間がかかりましたし。列車の扉が開くのとホームドアが開くのとがリンクすることってすごいことなんですね。

 

高槻〜大阪

 

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列車は、およそ10分の遅れを持って出発。

 

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列車はあっという間に吹田の貨物ターミナルを通過し、新大阪に向かい、さらに大阪に停車します。

 

あれだけ大阪駅で手こずっていたバー式のホームドアが、大阪駅ではすんなり空いていました。やはり高槻駅の件は特殊だったようです。

 

大阪〜神戸

この列車は、早朝のダイヤでの動物との接触高槻駅のホームドアの異常によって14分くらい遅れました。だからこの列車もトップギア回復運転を行うと思われ、新快速の速さを十四分に発揮することでしょう。

 

大阪、尼崎の次は芦屋です。芦屋は、千葉〜東京でいう船橋駅に匹敵すると思われます。どの駅も、それぞれ都市の中枢です。今まで芦屋を見くびっていましたが、関東の人々には知名度は低く、比較的栄えているとわかっていないんじゃないでしょうか。関東の人々にとっては神戸線というと西宮の甲子園に流されて、じゃない方になりがちなイメージです。ちなみに新快速は西宮市内のどの駅にも停車しません

 

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かつて平成7年の神戸地震で倒壊した、六甲道駅をかなりの勢いで通過。このとき六甲山地には上昇気流で雲がかかっていました。

 

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神戸駅は、東海道本線山陽本線の分岐駅です。ここからは、東海道本線とは呼べません。

 

神戸〜姫路

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行きに撮影した須磨浦海岸の海。ここで明石海峡大橋は撮れるもんだと思ってました。しかし、垂水の方まで行かないと撮れないらしく、残念に思いました。

 

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かの有名な明石海峡大橋です。

 

明石駅にもなんかお城があるぞ?と思いましたが、姫路のように天守はなく、城壁や堀だけだと教わりました。

 

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新幹線との接続駅、西明石にも停車します。ここからは、あまり面白みはそれほどはないので、しばらくスキップ。

 

Aシートの感想・考察

車内は鉄道マニアみたいな人が結構いました。しかし、これは休暇期間なのだからであって、その傾向も四月中旬以降には落ち着いていくでしょう。

 

高槻から姫路まで乗りましたが、これだけ長い距離を500円で着席できるとは、かなりお得ですね。正確にはグリーン車ではないので、これだけの運賃ができるのだと思うと、JR西日本もいい判断をしたなあと思います。

 

Aシートは、座席に座れば結構ゆったりとした旅が楽しめます。関西地区在住の人も、追加料金は500円だけなので学生や若者でも乗りやすく、特別な空気感を演出するのに役にたつと思います。これからいろんな人に使ってもらえるのではないかと期待を寄せています。

 

後、せっかくだから個人的には野洲までじゃなく米原まで延伸して欲しいです。シーズンになると青春18きっぷの利用者で溢れそうですけど(笑)。

 

姫路駅 

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さて、姫路駅に到着。姫路駅で駅そばを食します。まあまあ、普通にうまかったですよ。多くの18きっぱーがここを利用していることと存じます。

 

ここからは姫路市の観光をします。

 

連載記事の紹介【平成最後の18切符シリーズ】

この記事は、平成最後の18切符シリーズの連載記事です。ぜひ他の記事もご覧ください。第一回に、全ての記事へのサイトマップがあります。

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