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九州行ってきました【2022長崎#1】

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前回予告した通り、3月4日から8日にかけて、九州に行ってきました。

 

今回の目的は、2022年に完成する西九州新幹線並行在来線であるが上下分離方式になって非電化になるということで、その在来線が元気な頃を実際に見るということです。なので、観光というよりは鉄道撮影がメインになります。

 

加えて、単独でのホテルなどへの宿泊を経験し、自分で計画的に動くというのも目的の一つです。今までの旅行は一人でも宿泊先は親戚の家だったので、完全単独での旅行は人生初となります。

 

 

旅程

今回は飛行機で福岡に入ります。フェリーか、新幹線か、はたまたサンライズを岡山で乗り継いで新幹線で行くか、さまざま考えましたが、やはり行きはオーソドックスに、かつ安く行きたいということで飛行機です。なおフェリーは行き帰りのどちらかで絶対乗りたいと思っていたので、帰りに乗ります。なおフェリーは日曜日に乗ろうとしていたのが運休していたので、月曜日深夜→火曜日夜の日程で乗ります。

 

別に新幹線やサンライズが嫌いというわけではないですが、初サンライズを終点まで乗らないのが嫌だし、LCCが新幹線よりも安かったのでそうしました。そして私は所詮旅行初心者であるということを胸に刻んで、一般庶民が考える「王道の方法」で九州に行ってみたかったというのもあります。調子乗ってYCATみたいな変なバスとかには乗りません。昔は飛行機に怯えていましたが、高校の課外授業と北海道旅行を経て甘んじて受け入れることが出来るようになりました。あとサンライズ乗り継ぎは安いですが疲れます。

 

博多駅からJR九州に乗車するわけですが、今回はみんなの九州切符を使用します。この切符は、JR九州が乗り放題、指定席も6回まで利用可能の大変お得な切符です。2021〜2022年シーズンは、3月末までの土日の発売で、お値段8000円となっております。

 

まずは特急かもめに乗って長崎を目指します。長崎では原爆資料館に行きます。二日目は長崎本線普通列車などに乗りますが、その様子は都合上お届けしません。三日目は長崎を出発した後肥前浜駅に特急36ぷらす3が来る様子や福岡市の交通を観察して、その深夜から四日目にかけて東京九州フェリーに乗って横須賀新港に21時頃に帰ってきます。一部飛んでいる部分がありますが、ご了承ください。

 

サイトマップ

九州行ってきました【2022長崎#1】

人生初単独飛行機+宿泊だからこそ、余裕を持って。【2022長崎#2 横浜→博多】

特急かもめでナガサキへ 〜平和を考える〜【2022長崎#3 博多→長崎】

肥前浜に停車する36ぷらす3を長崎から博多に行く途中に鉄道で見に行く話【2022長崎#4 長崎→肥前浜→博多】

福岡の交通を見て回る【2022長崎#5 博多→薬院→小倉】

東京九州フェリーに初めて1人で乗って太平洋の厳しい大海原を知る話【2022長崎#6 新門司港→横浜】

 

 

 

旅行前の苦労

まず、飛行機や宿はどうやって取ろうものか、初めての人間には敷居が高いもので、取るにも勇気がいるものでしたが、最近のこの手のサイトは会員登録とかログインをしなくても申し込みできるのがありがたいですね。親からは「早く予約しろ」と言われましたが、本音はあまり使いたくないです。色々考えあぐねているうちになかなか踏み出せず、割引を逃してしまったかもしれません。

 

私としては予約をするというのは鉄道系YouTuber西園寺さんがエクストリーム旅行で当日に残金と中から絞り出して泊まる・乗るイメージだったので、流石に彼の状況は軽率で過酷すぎるとは思っていながらも、まあ閑散期なら1週間前に予約したら余裕だろとか思っていました。しかし閑散期といえども土日ですし、普通の人は1週間前とか前日の思いつきで九州行こうとかないんでしょうね。何しろ自分の財布との兼ね合いを考えないといけないですから。実際に1週間延期してますし。

 

お支払いはクレジットカード一択ですね。わざわざ空港やコンビニに行かずに申し込みができます。そしてデビットカードは無能です。

 

飛行機

飛行機は公式サイトから申しこみました。名前や年齢などを入力したら「予約が完了したら購入は完了していない」という状態になり、予約番号が配布されます。そこで座席を選択して(しなくてもいい)、クレジットカードの情報を入力すると、申し込みが完了します。面倒な会員登録は必須ではありません。

 

えきねっと特急券申し込みの流れにも似ていますが、会員登録しないといけないですが、えきねっとはクレジットカードの内容が保存できるのでありがたいですよね。しかもチケットレスなら受け取らずに即乗車できて便利です。

 

座席は前側は埋まっていたので、後ろ側の右の窓側を抑えました。今まで通路側ばっかしだったので別に翼があってもどこでもいいです。富士山が見えたらいいですね。

 

支払ったら予約番号のほかに確認番号が配信されて、羽田空港でのチェックインに使われます。メールを残しておきましょう。

 

宿

博多のホテルはBooking.comで取りましたが、そちらでの取り方は、飛行機よりも簡単でした。やっぱり飛行機は確認するべきことが多いですからね。こちらは部屋は選べません。最安値で検索すると、雰囲気やばそうなゲストハウスみたいなのもありましたが、やめておきました。

 

JR九州みんなの九州きっぷ

まずWebサイトでの会員登録が必要です。それからクレジットカードを登録して申し込むことになります。具体的には他の方のブログなどを参照していただきたいです。お得そうですね。

 

飛行機やフェリーの予約を取った後でこういう操作に慣れていたのでむしろ楽でしたね。

 

旅行したのは3月中なので、九州全域を回るならぐるっと九州きっぷの方が便利そうです。ただ、この券だけで新幹線+特急自由席乗車可能で、指定席も6回まで乗車できるのはみんなの九州切符の強みですね。

 

フェリー

今回は東京九州フェリーに乗車します。オンライン申し込みでは利用者登録が必要らしいので、まずそれに登録します。

 

そして乗車する便と区画を選んで、支払います。情報の一部は会員登録で入力した情報を使用するので便利。等級など必要情報を入力すると、飛行機同様「予約したけど支払っていない」と言う状態になりまして、ここで自分が泊まりたい部屋。

 

フェリーは申し込み時点(2週間ほど前、閑散期の月曜→火曜便)では結構空いていて、申し込み時点では私の区画は誰も先客がいなかったので、区画一番端の向かい合わせになっていない一人席のベッドを取ることができました。

 

支払い時には3Dセキュアによる認証が必須となります。3Dセキュアとは、いつもみたいにクレジットカード券面の情報を入力した後に、カードブランドのセキュア画面に遷移して、カードを申し込んだときになんかよくわからないけど控えろと言われて作らされた情報を入力します。みなさんもアマゾンの決済や保険や学費などの振り込みサービスで見た・やったことがあるんじゃないでしょうか。カードを盗まれても3Dセキュアがあれば安心です。

 

なんで飛行機では3Dセキュアがないのに、フェリーだけあるのか謎でした。新しいフェリーですから対応しているんでしょうね。

 

予約・購入が完了すると、予約確認書というのが発行されて、乗船手続きの際にはこれを印刷してもっていくことになります。

 

一般運賃ならe乗船券というのを適用できてペーパーレスで乗船できるわけですが、学割運賃で乗っているので、窓口で学生証を提示するために現地で紙の券を発行することになります。

 

果たしてこの取り方でいいのだろうか

というわけで取れました。博多ぐらいだったらチェーンホテルもいっぱいあるし、わざわざ登録するのはもったいないので、公式サイトとかで申し込む人も多いんじゃないかという意見。それでも初心者としては、やはり宿を比較できると言う点で旅行サイトに勝るものはありません。国内だけだったらポイントが貯まるじゃらんとか楽天トラベルで十分だと思いますが、世界を見据えるならExpediaとかBooking.comみたいなサービスの方が便利なんじゃないかと素人ながら思いました。

 

行きのルートは10日前に予約した早割料金の飛行機と安宿だったので、お金の心配はありません。特にJALとかANAとかならそうなんでしょうが、55日とか75日前の予約なら早割とか言って安く移動できるんですね。JALANAでもLCCと同じくらいの価格になったりします。私の予約したタイミングだとJALは3万ですからね。飛行機は値が張るものです。フェリーは最低等級の学割適用で1万未満に抑えられました。ただし食事代は別ですが。

 

要するに、普通の人は、2~3ヶ月前、そのくらい早くから計画して予約するんですよ。人気のプランは発売開始直後に売り切れます。まあそこまで奮発して宿を取るのは繁忙期か超人気or高級サービスくらいでいいと思いますが。

 

持ち物

持ち物なんですが、そうはしません。別に毎日服を変えるとかならいいと思いますが、旅の荷物は少ない方がいいです。

 

「ちょっとのお金と明日のパンツ」という言葉があります。流石にそこまで少なすぎは気が引けるでしょうが、少ない荷物でも人は生きていけるということです。

 

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というのも私は旅行中に結構挙動不審な動きをするので、あまり邪魔にならないようメインのリュックとサブの手提げバッグを使いました。サブの手提げがいわゆるキャリーケースの位置付けです。なので、衣類を替えることはできません。

 

まあ以下の通りですかね。一部記述していない持ち物もあります。

・パンツ、肌着、各5枚くらい

・ハンカチ、ティッシュ、マスク

交通系電子マネー

・財布

スマートフォン

・パソコン

iPad

・充電ケーブル、イヤホン、ヘッドホン

・モバイルバッテリー

・録音機材

・耳栓(船用、使わなかった)

・学生証、旅客運賃割引証(後者は使わなかった)

 

まあ最悪服とかは現地で買えばいいので気にしていません。タオルもホテルに着いているところを選びました。ホテルは2店とも朝食付きみたいですが、結構な値段がしたので利用したのは博多の一回だけです。

 

後保険証とかも必要です。2019年の北海道旅行では弟が高い熱を出して北海道の病院にかかったのですが、保険証がなくて少し苦労したので、身分証明やもしもの時のために必要であるということを教訓にしていまっす。

 

またバスやフェリーに乗る際は酔い止めも必要であることもこの度で学びました。詳細は後述。

 

行ってみた感想

多くの場面において楽しかったです。九州でしか見られない乗り物や景色など、さまざま見ることができました。持ち物も手提げにしたことで身軽に移動できました。しかしパソコン、iPadも連れてきているので、それでも重荷になるシーンがあります。早めにチェックインしたり連泊したりして荷物を置いて散策する時間を設けるというテクニックを使いましょう。実際に私はそうしました。

 

予想できなかった船酔いのリスク

ただしフェリーですよね。私は、この旅で人生初の外洋を航行するフェリーに乗りまして、見事船酔いしてしまいました。

 

私はバス(中学などで経験済み)の酔いに弱いタイプだということは前から知っていましたが、フェリーは田舎で散々乗っているし、自分の出産の時も救急艇によって病院に運ばれたほどですから、まさかこの僕が酔いに耐えられない船などないだろうと高を括っていました。しかし、そのフェリーというのは、ところによって早瀬がある可能性がありますが、全体的に穏やかな海の上に浮かんでいます。

 

乗船日の太平洋は荒れていたそうですから、ついに酔いに屈して吐瀉するまでになってしまったわけです。まさに瀬戸の中の蛙大海を知らずですね。

 

でも、ホテルから持ち帰ったスリッパがあることが不幸中の幸いで、船内では運動靴で足を拘束することがなく、かなり楽に過ごせました。

 

船内では見ず知らずの人と話していると思しき人もいましたが、コミュニケーション能力に乏しい人間なのでそんなものはありません。一人酔いに苦しんでいました。

 

予算

予算ですが、はっきりいってあまり使いたくありませんでした。でも親に「お前は好きなだけ使ったらいいじゃん」と言われたので10万くらいかかるかなと試算していました。まあ8万を下回れたら優秀なんじゃないのと思っていましたが、フェリーの値段を二重計上していたことが発覚し、7万に下方修正されています。

 

結局かなり安い宿や飛行機を取れたことが幸いして、有効数字3桁で6.85万円に抑えることができました。いや、ありがたいです。まあご飯もあまり高いのに手を出さなかった(出せなかった)のも幸いしたと言えるんじゃないんでしょうか。

 

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内訳(比率)はこんな感じ。行き(横浜→羽田)と帰り(横須賀中央→横浜)の京急線の運賃は含みません。宿代は博多1+長崎2泊分です。体験は原爆資料館入館料のみです。

 

青と黄色は関東から九州へ行き帰りするのにかかった費用ですが、やっぱり嵩張るもんですね。リゾート地の旅館やホテルだと宿泊費の方が高いということもあるわけですが、特に安い宿を手に入れることができた私にとっては移動費の高さを思い知りました。車でもガソリン代が必要になります。

 

普通の人はこの移動費の高さを嫌って旅行しないという人が多いんでしょうが、旅行好きは少なからず乗り物好きということなんでしょうか。

 

特急や市内電車も含め結構電車乗りまくってた割に交通費がかさばっていない(1.5万円)のはみんなの九州切符の威力と言えるのではないでしょうか。偉大ですね。

 

ともあれ、今回の初めての一人旅はなかなかいい勉強になりました。次回以降は実際に旅行してとった写真などをご覧ください。