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福岡の交通を見て回る【2022長崎#5 博多→薬院→小倉】

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さて、博多に16時半に着いたので、そのまま小倉に行っても時間が余るのでどうしようかと思っていましたが、福岡市地下鉄七隈線が延伸されるということで、延伸予定区間を歩いたり、七隈線を乗り通したりして、福岡の交通網がどんなものか見てみたいと思います。

 

七隈線延長区間を歩く

福岡市地下鉄七隈線は、現在天神南から橋本までの運転ですが、2022年度の開業に向けて、ようであります。詳しくは以下ウェブサイトをご覧ください。

subway.city.fukuoka.lg.jp

 

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そういうわけで、博多駅博多口では、地下鉄工事を行なっていますということで、工事中である様子を見ることができます。


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では、博多〜天神南区間を歩いてみようと思います。博多駅博多口を出て博多通りをまっすぐ西へ向かいます。

 

落ちないコンビニ

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博多駅前2丁目交差点です。この辺りで七隈線延伸事業が原因とされる大規模な陥没事故が発生し、全国区でニュースになりました。

 

新横浜でも、新横浜線を作る兼ね合いでたびたび陥没事故が発生しています。やはり地盤が弱いと土が崩れる危険があるんですね。

 

そして目の前のセブンイレブン博多駅前通店は、落ちないコンビニと呼ばれるようになっています。

 

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このセブンの写真をSNSのヘッダーとかにしたら縁起が良くなって幸せになれると思います(適当)。

 

せっかくなのでおやつをここで買っていきましたが、現金は自分で入れ口に入れるようになっているみたいで、店員は私の拙いお買い物の様子を見守るばかりです。やっぱり一等地のいろんなところから客が来る店ですから、最新の非接触の取り組みなども行われているのですね。

 

この辺りは、例の如く100メートル間隔でコンビニがあるとんでもないところです。

 

櫛田神社

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祇園町西交差点歩道橋。ここから先は建物の下をカーブを描きながら、国道202号とかの下を潜っていくことになります。ここも途中駅ができるんですね。

 

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この看板を立てたときは仮称だったそうでしたが、今は名前が決まっています。櫛田神社前駅です。

 

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その由来たる櫛田神社にも行ってみましょう。都市の中のこじんまりとした神社ですが、櫛田神社というのにクシナダヒメは祀られていないみたいですね。とんでもないことです。

 

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櫛田神社には立派な山笠が展示されています。全国的にも有名な祇園山笠などの祭りの開催地。そりゃ駅名にもなるわ。なお祇園という駅の名前の由来もこの櫛田神社に由来しています。

 

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そして個人的に気になるのが、砂が白いんですね。海水浴場にありそうな色をしています。博多がもともと海だった証拠です。

 

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さて、ここからは国道202号沿いですが、ちょっと寄り道。博多川を渡らずにあえて博多川の上流へ進んでいくと、キャナルシティ博多があります。噴水が有名。カービィムーミンの専門店など、かなりマニアックでお洒落なテナントが入っています。あまり深くは見物しませんでした。

 

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キャナルシティを越えて博多川を渡ると、中洲の屋台があります。こんなところにあるんですね。今はお腹が空いていないので食べませんが、次博多に来たらここで食べてみようと思います。

 

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ちょっとずれましたが、ルートに戻ってまいりました。川を渡ります。

 

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そこから那珂川薬院川薬院新川)、九州随一の繁華街・歓楽街地帯を超えて天神南駅です。

 

七隈線営業区間に乗車

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さて、寄り道はこのくらいにして、天神南から七隈線に乗車していきましょう。

 

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改札をくぐるとき、ICカードをタッチするところにはやかけんと書かれているのが印象的でした。ひらがなの、それでいて明朝体ICカードブランドというのも珍しいですよね。あとはりんかいSuicaはひらがなですが、あれはゴシック体です。

 

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博多方面を見てください。なんか続いてますよね。天神南は、折り返しの線路がある兼ね合いか工事が進んでいるのか、かなり掘られているように見えます。実際に掘削するのは営業キロ1.6kmうちの1.4kmくらいだったりします。

 

七隈線って、横浜市営地下鉄グリーンラインに似ていますよね。日本語が放送がグリーンラインを思わせます。電化方式もラインカラーも同じなので、これはもうグリーンラインですね。

 

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ただし、グリーンラインは車高が低くて、案内板が側面広告のところについていますが、七隈線はそのあたり余裕があります。

 

天神南1824→薬院1827

七隈線薬院で降ります。全線乗り通してもよかったですが、帰宅ラッシュの真っ只中だし、金もないのでやめておきます。

 

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駅名標に薬をする乳鉢と乳棒のマークがあります。市営地下鉄やJR九州ではこんな感じの絵が駅名標にあるのが特徴です。

 

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こんな解説がありました。余所者(地元の人も?)には嬉しいものです。

 

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さすが福岡。明太子の自販機ですって奥さん。

 

西鉄電車の存在

さて、薬院では西鉄電車と乗り換えができます。西日本鉄道は、本州以外で唯一の大手私鉄であり、福岡県の町の中心部へ乗り入れています。西鉄は初めての乗車です。

 

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柳川の四季とかいう謎の黒と金色の珍しい電車が来ました。水都号という観光活性化のために作られたラッピング車両っていうんですか。普通列車の運用に入っています。西鉄は初めてなものでよくわかりません。

 

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それでは、この電車に乗車しましょう。筑紫からの普通天神行きです。

薬院1849→福岡天神1852

 

この時間ですから、下りホームにはたくさんの人がいましたが、乗車したのは上り電車だからか一両貸切でした。

 

誰も西鉄福岡駅なんて言いません。福岡天神、終点です。高速バスご利用のお客様は三階バスターミナルをご利用くださいと、毎電車で案内があるんですね。それでは私も高速バスターミナルへ向かいましょう。

 

西鉄高速バス・路線バス・BRT

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天神高速バスターミナルは、福岡天神駅に併設されている九州随一の高速バスターミナルで、九州全土や、東は東京まで各方面のバスが出ています。西鉄バスは福岡県を中心に九州全土に路線バス・高速バス事業を展開しており、グループ会社も含めるとバス車両の保有台数は日本一です。

 

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大分行きのスーパーノンストップとかいう強そうな名前のバスが来ました。ここからは、九州のほぼどこでも行けると思った方がいいでしょう。数分ごとに高速バスが出るので、待合室の案内も鳴り止みません。

 

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そして、本州・四国方面もなかなかエグいことになっています。時刻は19時手前、あの伝説のバスの発車を見届けることができました。東京は新宿行きのはかた号です。キングオブ夜行バスと呼ばれ、一般のバス路線としては最長距離を誇る夜行バスです。三列シートのビジネスシートとプレミアムシートがあります。やってきたのは新車でした。

 

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はかた号、19時に天神バスターミナルを発車。

これに乗って帰ってもよかったのですが、これでは帰りません。今回は新門司より出港する東京九州フェリーに乗って帰ります。

 

博多駅から新幹線で小倉へ

さて、今からフェリーに乗車するために22時頃には小倉に着いている必要がありますが、博多から小倉に在来線で行くとなると、1時間半くらいかかるようですから、課金しないといけません。先程の特急きらめき10号で行っても良かったのですが、787には1日目と2日目に散々乗っていますからね。

 

ここは新幹線を使わないと間に合わないということで、こだまに乗車。700系に乗りたいと思います。もうこの時間になると新大阪行きの最終みずほ号も行ってしまっています。

 

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珍しい福山行きの列車で、700系レールスターによる運転です。この車両に乗ってみたかったんですよね。山陽新幹線は乗ったことはなくもないですが家族で新幹線で帰省する時は乗り換えを嫌っているのか知りませんが新横浜からのぞみで一本で行こうとするので、こだまに乗車する機会はほとんどなく、レールスター編成で乗車したことはあるかもしれないですが記憶はないです。多分700系のぞみの時代に乗ったと思います。

 

そんなわけで、実質初のレールスター乗車になります。新大阪寄り先頭の8号車に乗車。個室が併結されています。

 

こだま878号 博多2140→小倉2158

(一部画像はこだま876号岡山行きだったりします)

 

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どうですか。秀逸なレールスターのロゴ。そして灰色塗装の電車というのも珍しいものです。普段皆さんがよく乗る電車も灰色の部分がありますが、あれはメタルカラーで、光沢を伴った銀色が剥き出しになっている(経年劣化により輝きを失っている場合もある)ので、本当に灰色、鼠色というには相応しくないものがありますよね。

 

他にこの灰色塗装の定義が当てはまりそうなのは近鉄の5820系、日比谷線系統とかですが、あれらは車両のほぼ全て(=地色として)が(銀色ではない)灰色に埋め尽くされていたわけではありません。

 

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今回の運用では個室の営業はしていませんですが、外から部屋の様子を窺い知ることができます。ひかり運用と一部のこだま運用では8号車が指定席になり、個室が利用できるわけですが、あまり利用されないみたいです。まあ普通の座席を仕切って個室にしてるだけですからね。部屋の上下に空間があり完全に密閉された個室というわけではありません。

 

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座席は、東海道・山陽新幹線の普通席ではあまりメジャーではない2列+2列の座席です。7,8号車の車両はお買い得自由席です。自由席でもドリンクホルダーやリクライニングも完備。コンセントは最後尾・先頭などの一部の座席にしか備わっていません。

 


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こういった設備もちょっとひと世代前って感じですよね。公衆電話のサービスも終了しています。

 

小倉到着

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それでいて早いんですね。博多小倉間は普通の新幹線のこだまの駅間よりも長いようなところを18分で駆けていきますから、あっという間に小倉に着いてしまいます。

 

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そうそう、私はこの後東京九州フェリーに乗るために送迎バスを利用するので、乗り場に向かいたいと思います。

 

あと10分くらいでバスが出ますからね。北口に出て、ペデストリアンデッキに案内板があるのでそこを降りればいいはずです。モノレールが駅ビルに突き刺さっているのが見えたらそこは南口なので逆側の出口へ向かいましょう。

 

バスは路線バスみたいな見た目でしたが中は2列+2列の貸切パス。お世辞にもあまりつくりの良いものではありません。やはり送迎バスにそこまでお金はかけられないですね。

 

バスの客層を見た感じ、若い旅好きの人とか時間はあるが安く快適に移動したい人が多いですがどうでしょう。