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放課後に出雲に行ってきた【1日目】

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今回は、放課後に出雲に行った様子についてまとめたいと思います。私の貴重な友人の1人から、「奥出雲おろち号」に乗らないかと誘われました。それで、「放課後に遠くへ旅行に行く」様子を記録したくなったので今回筆をとったわけです。

 

同行者の彼はワタルくんといいます。休日、遺構探索や鉄道旅行に行った様子をTwitterによくアップロードしています。金持ちかよ(オタクって金銭感覚そんなもんですかね)。

 

突然の誘いだったため下調べも特にしておらず、出雲の紹介は軽めにする予定でしたが、思ったより情報量の暴力(特に木次線内)だったので、例の如く記事を分割します。

 

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放課後に出雲に行ってきた【1日目】

放課後に出雲の観光列車に乗ってきた【2日目】

放課後に出雲観光をしてきた【3日目】

放課後に出雲から夜汽車で上京してきた【3〜4日目】

 

 

1. 放課後の寄り道について

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今回は、「放課後に行く旅行」について書いています。

 

ここで気になったんですが、世の中の大学生や高校生は、放課後にどんな寄り道をするんでしょうね。

 

塾やバイト、習い事は、もっとも身近な選択肢の一つです。そうした事業所に行って、魅力的な学びや対価を得ているのでしょう。これはこれで素晴らしいことですが、時には息抜きも必要です。

 

お金がない中高生は、友達と近所のコンビニやイオン、マクドナルドやサイゼリヤに制服のままで行くということがあると思います。制服のままどこかへ行くってロマンがありますよね。僕は一度学校帰りに銀座で開催された展覧会に行ったことがあります。

 

そんなところに一緒に行く友達がいなくても、買い物をしに行くというのも、ごくありふれた寄り道です。

 

今はご時世がら少ないかもしれませんが、映画やカラオケ、イベントや遊園地みたいな展開もあると思います。距離や年齢にもよるんでしょうが、放課後ディズニーとか放課後ユニバみたいなことをしている人もいるんじゃないでしょうか。

 

中高生だと、条例で外は出歩けないみたいなことがあるので、学校帰りで宿泊というのはなかなかないでしょうか。大学生になると友達の家に泊りがけといった事象も発生するみたいですが。

 

ある人は、学校帰りに湘南の海や夜景みたいなデートスポットに行くかもしれません。憧れますよね、そういうシチュエーション。

 

僕は、交通関係においてバカな寄り道をすることが多いです。中学生や高校生の頃から、放課後や習い事終わりにいつも通らない鉄道・バス路線や鶴見線なんかを回って帰るみたいな寄り道をよくやっていました。最近だと大学から近隣のバス停まで30分くらい歩いて、いつも通学で使う路線とは別の路線バスに乗りに行ったり、放課後に自宅がない方向である市ヶ尾駅まで行ってそこからセンター南までのバスに乗り、センター南駅併設の吉野家に行ったりしました。

 

どんな寄り道も、僕の目には魅力的に見えます。他にもあったら聞きたいです。

 

放課後の大移動

もしかしたら、どうしようもない理由があって大移動を強いられる人がいるかもしれません。例えば、どうしても法事に行かなければいけなくて授業が終わった後その足で遠くの実家まで足を伸ばすとか、直接出張に行くということもあるでしょう。

 

放課後に小旅行をする人がいます。でも大抵は、例えば東京都区内の大学生が放課後に横浜に行くみたいなレベルにとどまると思います。箱根とか熱海になっていくと、なくはないだろうけどノリで行くようなところではないように感じます。流石に僕みたいに出雲まで行くのは稀ですね。学校帰りにサンライズに乗って休日を謳歌サンライズで登校するんでしょうか。

 

私の生息地は横浜市南部と藤沢市になりますが、今回はちょっと江ノ島行こうよというノリで出雲に行くのです。(今後その企画もやってみようかな)

 

ただし、もちろん周到に計画は立ててあり、同行者の友人と2回も打ち合わせをしました。残念ながら予算のほとんどは親からの借金です。いつか自分で稼いだお金で放課後熱海とかやってみたいですね。

 

2. 960キロの下校

お待たせしました。ここからが本編です。

 

さて、横浜から出雲までどうやっていくかですが、昼に移動するには、飛行機か新幹線・特急経由の2つがありますが、今回は新幹線経由にしました。

 

ブルーライン湘南台→新横浜)

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時刻は13時すぎ。この日の朝は情緒不安定を絵に描いたような雨と強風でしたが、昼になるともう止みました。

 

2限の授業が終わって、大学から例の2両編成の赤いバスに乗って湘南台駅までやってきました。新横浜線が完成したら相鉄で行くと早いんでしょうが、今回はいつも使っているブルーラインを選択。

 

湘南台1316→新横浜1408 快速あざみ野行き

いつもならブルーラインのどこかの駅で降りて帰宅するのですが、今日はそういうわけにはいきません。いくつもある最寄駅を全てスルーし、52分で新横浜駅に着きました。

 

いつも降りるべき場所を通過し、全く知らないところへ行く感覚はついに始まるのかと、興奮と身が引き締まる思いがします。私は最寄駅がたくさんあるので最寄駅を通過して違和感みたいなことはないですが、最寄駅が一つしかない人にとってはとても不思議な感覚を覚えることでしょう。

 

のぞみ(新横浜→岡山)

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さあ、ここからは東海道新幹線で西へ向かいます。新横浜で、直前に指定席の混み具合を確認するとめちゃくちゃ混んでます。千円ちょいの代価を払っても良かったのですが、仕方なく自由席へ。僕が座ったのは1号車10番C席→A席でした。

 

自由席は端っこが満杯、D席が微妙といった具合です。ひょっとしたら自由席の方が空いているまでありますね。

 

いや、コロナ禍で新幹線は一時期はガラガラだったでしょうが、新幹線もだいぶ需要が戻ってきた感がありますね。端っこは簡単に座れるかなと思っていたので、実際に乗車して客足の回復っぷりに驚きました。今日は車内販売も売れるでしょうね。

 

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さあ、新幹線に乗車します。ファミマでグミを、コンコースのデリカステーションで軽い昼食である水とおにぎりとすごく硬いアイスを買っていたので、ホームには2分前に上がりました。自由席までかなり歩いたとはいえ、意外と間に合うもんですね。乗る列車はのぞみ39号博多行きです。JR西日本N700Aでした。コンセントがありません。

新横浜1429→岡山1722

 

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しかし、立ち席という最悪の事態だけは回避することができました。新幹線の旅の醍醐味の一つは、新幹線で、JR東海ブランドの商品を楽しむということです。個包装だった濃いチュウを除いては、JR東海の関連商品です。

 

JR東海パッセンジャーズ製造の水とおにぎり、特急列車での食用に特化した(?)シンカンセンスゴクカタイアイス。平塚の住宅群、雲の中から現れる富士山、蒲郡の海などを見ながら、所々に現れる大都会に停車していきます。流れる景色、車内でパソコン作業、時折現れるワゴンサービス、これでこそ新幹線に乗った感がありますよ。

 

東海道新幹線では車内販売も行なっていますが、カバンが小さい人もいました。最近は確実にシンカンセンスゴクカタイアイスが買えるのは駅のホームなんでしょうね。なお、新横浜で買ったアイスは藤枝くらいで食べたのでドロドロ(ただし、内部などは固形っぽさが残る)でした。早く食べないと溶けちゃうので、やっぱり新幹線の車内で買うのが1番いいかもしれません。

 

雨の影響で静岡県内で減速運転をして4分ほど名古屋到着が遅れましたが、全く気づきませんでした。日本の高速鉄道は偉大です。

 

知らない土地に行くと、特急ひのとり・アーバンライナービスタカーキハ85御堂筋線や新快速の車両、DE10に客車、トワイライトエクスプレス瑞風、あまり見ない車両がたくさん見られて旅情を掻き立てるものです。YouTubeで見た車両がたくさん写ってるぞと。

 

今回使用する切符について

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今回使用する切符は以下(全てではない)。東京都区内から出雲市までの往復切符と、それに付随する乗車券・特急券類です。

 

往路乗車券に新横浜で途中下車した証拠が残されています。鉄道では、長い距離を行く旅行においては有効期限が長く設定されており、今回の東京都区内〜出雲市往復では5月21日から6月1日の12日間有効です。そして、5月22日に新幹線乗車の予行演習を行なって、旅行中なのに普通の生活を送るということができます。その最中、エクストリーム下校の当日も含めた平日5日間は毎日大学に登校していました。

 

ちなみに、5月22日は浜松町の工事と山手線の線路を走る京浜東北線の様子を見に行ったり、神田から万世橋を越えて秋葉原まで散歩したり、アニメオタク向けの専門店に入ってみたりしていました。それで秋葉原の場の雰囲気に圧倒されて疲れたわけですね。リンク!秋葉原からこの切符の使用を開始したので、券面に「東京入場」と書いてあるわけです。

 

もちろん、東京都区内〜新横浜の区間を放棄することもできますが、せっかくなら秋葉原〜新横浜も乗っておきたいですよね。

 

大都会岡山

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3時間かけて岡山に到着。さあ、ここでやりたいことがあります。岡山のぶっかけうどんです。私はまれに帰省する時に山陽新幹線に乗ることがありますが、混雑に耐えながらただ一本の新幹線で向かうことが多いので、途中の各駅で下車する余地はありません。

 

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そして、同行者と合流して、岡山駅新幹線上りホームのぶっかけうどんを食べました。早めの夕食といったところ。駅で食べる麺類はハズレがないですね。

 

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さて、ちょっと時間があるので、岡山駅を見てみました。鳥栖と同じく、とんでもなく昔に造られたホームには、つい3年前にデビューした南風の2700系が発車を待っています。こんな最新鋭の車両が走っているなんて、JR四国も頑張っているんですね。ぜひ乗ってみたくなりました。

 

特急やくも23号

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岡山からは、国鉄型381系の出雲市行きの特急にさらに3時間揺られます。外は何も見えません。車内はガラガラでした。中国山地を越えて、初鳥取初島根です。国鉄仕様の古い車体で、見慣れないものだらけ。そして、中国山地を越えるのにこれだけ時間がかかるんだということがよくわかりました。

 

そして、目立つのは客の少なさです。周辺の席には一人席のおじさんと倉敷で降りたお姉さん以外誰もいなかったです。最後部席だからスペースを広々使えたというのもあったんですが。あの女性は、倉敷までサンライナー代わりの通勤特急として使っているんでしょうか。山陰はやはり訴求力があまりなさそうに見えます。人によっては一生に一度もいかないでしょうね。僕も誘いを受けるまでは山陰にあまり興味はありませんでした。そりゃ減便もされるわけですわ。

 

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ぐったりはくもとも揶揄され、エチケット袋が備え付けてある特急なので、新幹線のように作業したり絵を描いたりはできません。むしろ新幹線でも酔い止めがないときついくらいです。山越えの区間は本当にしんどくて寝ていた区間も多かったです。



伯備線貨物や普通列車など、見たことのない列車とすれ違うのは楽しいですが、外は真っ暗で、一般人の鉄道旅行の辛さを知りました。こんなに辛いんだったら一般人は「高速で行ったれ!」とか「行かなくてええやろ!」みたいな思想になるんでしょうか。

 

やっぱり僕は鉄道の揺れにも弱いんですかね。特に伯備線なんかは首都圏の鉄道のような優秀な設備じゃないし。酔い止めのありがたさを知りました。旅は楽しいけど辛い線路も多いです。

 

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終点出雲市駅到着。湘南台から丸8時間かかりました。

 

これを持って、湘南台から出雲市、距離にして954.3km、大学からは957kmの最長下校ルートを走破しました。この記録は当分破られることはなく、おそらくは人生史上最長の下校距離になると思われます。

 

この後は出雲市駅至近のホテルにチェックインし、奥出雲おろち号や松江城出雲大社を楽しみました。

 

いつもは写真や動画を撮ってせっせと記録をしているわけですが、最近お疲れなんで、純粋に旅を楽しもうと思います。思考停止で頭回んない瞬間がたくさんあるので、もちろん空き時間には課題もしながら(全然できなかった)、遊んでいきたいです。

 

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