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卓上クーラー「ここひえ」と猛暑との格闘。湿気を出す扇風機の適切な使い方を見いだそうとしたが…

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注意:この記事は2ヶ月くらいかけて書きましたが、ここひえを高評価する当初の予定と変わり、ここひえの使い方を模索するもエアコンに屈してしまったお話になってしまいました。なので論調や一人称や雰囲気やらが統一されていません。ゴメンなさい。参考にはならん

 

日本の夏は暑いです。最近は平日も家に籠っているので、親が「そんなんだと熱中症になるよ」と親からクーラーを買えと言われていましたが、そんなある日、YouTubeの広告を見つけ、世の中に卓上クーラーがあることを知りました。

 

その広告はかなり怪しかったですが、信頼できる類似の製品でショップジャパンで8千円程度のがあったのでそれを買う次第となりました。

 

広告では、「扇風機よりも涼しい」「コンパクト」「電気代が95%Off」と謳っています。今回は、それを踏まえて、ここひえの自分なりの使い方を模索していきます。

 

 

早速開封していきます(この図は箱の写真を撮ろうとしたら先に開封しちゃったの図)。

 

設置!

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 Shop Japanの大きな箱から、製品が入った小さな箱を取り出して開けると、すぐにこのスタートガイドにぶち当たります。これは分かりやすいですよね。ちなみに、これは取扱説明書と保証書も兼ねています。

 

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内臓部品を取り出してみると、電源のコード、USBコード、そして本体(給水タンク、フィルターなどは分解して取り出すことが可能)が出てきます。

 

コードを繋げて、水道水を給水タンクに入れて、電源を入れると、もう稼働させることができます。

 

水道水でないといけない理由は、カビや雑菌などが増殖してしまう危険があるため、塩素消毒されている水道水を使うべきであるようです。

 

使い心地の模索

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さて、プロペラを唸らせ(強で運転)、冷気が流れます。しばらく稼働させて思ったのが、「あんまり涼しくないぞ」という感想。

 

やはり冒頭で紹介した広告のインパクトがあったのか、私はあの魔法の箱で、本物のエアコンには及ばないものの、それに近い冷気が出るのかと思っていました。でもそれは大間違い。

 

あるときは貯水部の水に氷を入れましたが、その氷は浄水の氷でしたし、すでにカビで汚染されて臭いが変な感じになっているかもしれません。

 

またあるときは、水をペットボトルに入れて冷蔵庫でもって冷やした水を使ったりしました。でもその水の温度はすぐ元に戻ってしまいます。

 

風力強でないとエアコンレベルの涼しさは感じられないですし、何より吹き出し口の正面から少し逸れるとその涼しさが半減されてしまいます。

 

そこであることに気づきました。

 

「ここひえ」は、エアコンの代替ではなく、打ち水をする扇風機」なのだと。

 

打ち水をする扇風機「ここひえ」

ちょっと脱線を。

 

昔、私が中学生の頃、自由研究で打ち水に関する研究を行ったことがあるのですが、打ち水に関していえば、地面に水を撒くことで、水が蒸発し、気化熱によって周辺の温度が下がる。

 

でも水を撒くと、蒸発して、湿気が充満します。湿度が高いと、汗が蒸発しにくく、蒸し暑く感じてしまいます。なので、蒸し暑さを感じないように、例えば、打ち水に関していえば朝方や夕方にやれとか、気化熱を奪う効率が最大限になるような使い方が推奨されます。

 

ここひえは気化熱を利用して水を冷ましている。と言うことは、「ここひえ」は打ち水と似たようなことをやっているわけですよ。

 

いわば「打ち水をする扇風機」、一般的にいえば「湿気を出す扇風機」と言うことですよね。

 

ところで、エアコンは部屋の中の熱を外に吐き出して部屋を冷却しているので、部屋は涼しく、外は暑くなります。だからエアコンを使うときは換気しないわけですよね。

 

これに対し、ここひえは打ち水をする扇風機ですので、給水タンクの水が蒸発してできた湿気をうまく逃す必要があります。

 

さらに、ここひえも扇風機もエアコンよりはるかに消費電力が少ないと謳っていますが、前2者については同じくらいの消費電力なので、まさにここひえは扇風機の拡張と言えるでしょう。

 

あと、これはかなり遅くに気付いたのですが、吹き出し口から30cm範囲内に風があたらないと十分な効果が得られないと言うことです。

 

今まで当たっていない時もあったので、この事は新たな気づきでした。

 

熱気と湿気とのうまい付き合い方

Web授業中など、どうしても机から離れられないときなどは、カーテンを閉めたり、窓を開けたりして体感温度を調節できます。

 

実は、窓を開けて風通しを良くすると、空気の流れができて、意外と「ここひえ、いらないんじゃね?」って言うくらい涼しく感じたりします。

 

でも、それは梅雨だから。ここひえの真の効果が発揮されるのは太陽が照り尽くす「ガチ夏」(梅雨明け〜8月末)の時です。

 

ガチ夏になって

真夏日に、窓を二ヶ所開け、ここひえだけを稼働させてみました。確かに涼しかったです。ここひえの能力をおそらく最大限発揮できます。

 

これが私が思う最も効率の良いここひえの使用法です。

 

でも真昼のここひえは嫌でした。むしろ稼働させていない時もあります。なぜか。

 

ここひえは目の前で水蒸気を排出しているわけなので、湿度が高いので全身汗をかいてしまうと言うデメリットもあります。その汗が私にはたまらなく嫌だった。

 

エアコンに負けました

ついに親から暑いと言われました。

 

自室の引き戸を開くと、エアコンのある主寝室があります。その冷えた空気を取り入れるように推奨されました。当然そっちの方が快適に決まってます。寒くなれば閉めれば良い。

 

ここにここひえ、エアコンに敗北。

 

でもエアコンをつけても汗からは逃れられないようですね。足の裏に汗をかきますが、以前は冷風(湿風)が直撃していた上半身が汗を良くかいていました。

 

感想〜ここひえはどう使うべきか〜

ここひえは、あくまで気化熱を利用した冷風機で、お世辞にも稼働させるだけで部屋の空気がエアコンのようにみるみる冷えるとはいえません。

 

しかも、大変に汗をかきます。その量はエアコンの時の比ではありません。

 

おそらくその大量の汗を拒んでいなかったら使っていたと思います。汗が嫌いな人に大事なのは、いかに汗を逃すか。これは重大な問題です。

 

しかも、ここひえは、毎年3000円ほどする抗菌カートリッジを買い換えければいないと言う、維持費がかかるのがネックといったところです。果たして来年もここひえは使われるのか…

 

ここひえは、日本の暑い夏に手軽に涼を与えます…

 

が、その風量はそよ風のよう(かなり弱い)で、その風の正体は冷風というよりむしろ湿った風。汗をかきやすいと思います。

 

それに耐えうる覚悟のある者は、本体価格8000円など安いと思います。